たまにはこう言うのも良いよね。

1.土地配分
これはオーソドックスなカナディアン・スレショとほぼ同じだ。
コアトルはバウンスやヴェンディリオンと交換で入っているため、セプターを除けば要求されるマナ水準はカナディアン・スレショのそれと全く同じになる。
一応気休めとして島を1枚加え不毛を1枚減らしているが、基本的には何も変わらない。

2.クリーチャー
敏捷なマングースは素晴らしいコストパフォーマンスを誇るクリーチャーだが、タルモゴイフに対して致命的に弱いと言う欠点があった。
これはタルモゴイフの数とマングースの強さとは反比例すると言ってしまっても良いだろう。
しかもカナディアン・スレショの場合は除去が火力であるため、目くらましを除けばタルモゴイフを1対1交換で対処出来るスペルが存在しない。
ただでさえアドバンテージを失い続けるデッキなのにもかかわらず、相手のタルモとこちらの火力2枚か火力+マングースを1対2交換せざるを得ない状況が頻出する事になる。
普通のカナディアン・スレショの場合はスネアや不忠でケアする事が多いのだが、今回はコアトルを入れるためにスネアを採用するスロットが無かったため、マングースにはご退場頂いた。

代わりに入ったのが渋面の溶岩使いだが、これはカナディアン・スレショがタルモゴイフに対抗する上で非常に重要なカードとなる。
通常タルモゴイフのサイズは4/5であるため、ラバマンサーがいれば稲妻との合わせ技でアドバンテージを失う事無くタルモゴイフを除去する事が可能だし、ラバマンサーがいるだけでタルモ同士のにらみ合いを打開する事も出来る。
また、部族デッキに対してもラバマンサーは強力だ。
特に除去を非常に絞っているマーフォークデッキを相手にしたときの1ターン目ラバマンサーは、それだけで勝利を半分確定させてくれる存在だと言っても過言ではないだろう。
ドレッジに対しても朽ちゆくインプを即座に除去する事が可能であり、場合によっては自殺する事で黄泉からの橋をリムーブ出来る。
アグロロームに対しては他のデッキほどの強さは無いものの、闇の腹心を完封出来るし、地上を止められても飛び道具で最後の数点を削りきれるのは頼もしい。
このように、現在レガシーに存在するデッキのうち、ANTを除くほぼ全てのデッキに対して有効的に働くカードであり、マナ域的にもマングースと自然に入れ替えられるため採用となった。

タルモゴイフについては今更語る事は無いだろう。

知識鱗のコアトルはクロックパーミッション全般における新たなフィニッシャーとして今後確固たる地位を築く可能性が高い。
3マナなのでマナカーブを阻害せず、スペルスネアで打ち消されず、ウィルの餌に出来るため気軽に4枚投入する事が出来、そして墓地に依存しない。
特に最後の項目は重要で、これまでに存在していたクロッカー全般が共通して抱えていた問題である墓地依存と言う問題に対して完璧な回答と言えるカードだ。
UBGでクロックパーミッションを組むと、青いカードの枚数不足に悩むものだが、そう言った問題に対してもコアトルは柔軟に応えてくれる。
たしかに出したターンにおける脆弱さはあるものの、それを補って余りある優秀なカードだと言えるだろう。

3.呪文
基本的なパーツに関しては割愛する。

対抗呪文は最後まで呪文嵌めと迷ったが、今回はセプターとの相性を考慮して採用してみた。
これは完全に好みの問題だと思うので、どちらが上とか下とかと言う問題では無いだろう。

等時の王笏は息切れしやすいカナディアン・スレショにとって大きな福音となるカードだ。
マナ食い虫である事はたしかだが、火氷棒が完成した時の強さは今更語るまでも無いだろう。
スロット的にはもみ消しの場所を使用するため、テンポ重視するならばもみ消しを、アドバンテージ重視するならばセプターを、とメタや好みによって使い分けると良いだろう。

4.サイドボード
全部定番のカードなので割愛する。


プレイング・マニュアル
・ラバマンサー起動+火力と言うプレイを可能にするために、マナベースはボルカボルカトロピがベストとなる。なので不毛の大地をケアする場合は必ずトロピからセットすること。
・上記の理由から、フェッチ8+デュアラン6と言う構成はオススメ出来ない。
・相手のデッキが分からない場合は、ボルカ>ラバマンサーではなくトロピ>ポンダーと動くのが正しい。あくまで基本的にはカナディアン・スレショである事を忘れないように。
・逆に相手が部族デッキだった場合は、1T目ラバマンサーが最善のプレイとなる。
・墓地のカードの種類にはいつも以上に気を遣う事。稲妻でタルモゴイフを殺せるタイミングがあればそれを逃してはならない。
・ラバマンサーの能力は出し惜しみしない方が良い。無人の荒野であっても、殴らず能力を起動してダメージ効率を優先させた方が勝率は高い。
・火力とラバマンサーの合わせ技でタルモを殺す時は先に火力からプレイする、ラバマンサーで何を取り除くかはきちんと考える、不毛の大地を適当にブッパしない、サイドアウトするカードとインするカードのマナ・コストや色を出来るだけ合わせる等、基本的なプレイングを間違えてはいけない。タイトなデッキなので1ミスが即敗北に結びつく。

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