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美味いカツ丼

2006年12月4日
美味いカツ丼
 カツ丼は何と言っても蕎麦屋で喰うに限る。

 蕎麦屋のカツ丼は蕎麦に使う出汁を兼用して作るため、こっくりと味のしみた優しい甘さになる。この独特の甘さがご飯と合わさる事で、カツ丼の醍醐味であるあのえも言われぬ満足感が得られるのだ。蕎麦屋なのでカツ自体は大した物で無い場合が殆どだが、カツ丼においてカツ自体の質と言うのはさほど重要な問題ではない。むしろ、カツが上等すぎるとカツの味が全体を支配しすぎてしまい、かえって具合が悪くなるように思う。

 私がトンカツ屋でカツ丼を頼まない理由がそれだ。トンカツ屋で供されるような分厚く立派なトンカツは、カツ丼に使うには聊か上等すぎるのだ。これがカツカレーになると大分話は違ってくるのだが、どちらにせよトンカツ屋のトンカツを最も美味く食わせる方法だとは思えない。やはりトンカツ屋のトンカツはソースとカラシをつけ、白飯と一緒にワッシワッシとかき込むのが最良だろう。

 自宅で作ると言う選択肢もあるが、これも余り気の効いた話ではない。自宅でカツ丼を作る際に最も困る事がトンカツの用意で、揚げ物を自宅で作るのは非常に手間がかかる。肉屋でトンカツを買ってくると言う手もあるが、持ち帰る途中や出汁で煮るまでの間に衣が萎びてくる事が多く、カツ丼の要である「半分サックリ・半分シットリ」と言った食感が生まれてこないのだ。それに、仮にトンカツの問題をクリアしたとしても、所詮自宅で用意した出汁つゆでは蕎麦屋のそれに敵うはずも無いので、結局は「美味しいのだけどどこか腑に落ちない」物になりやすい。丼物は洗い物が少なくて済む上に手軽で美味い料理の代表なのだが、カツ丼を作るくらいならばやはり親子丼にする方が味の面でも手間の面でも合理的だと言えるだろう。

 最近はコンビニや弁当屋でもカツ丼を見かけるようになったが、やはりこういう所のカツ丼は美味くない。利便性の高さがウリであるこれらの店を捕まえて味うんぬんを言うのが野暮だと言うのは百も承知だが、それでもカツ丼好きの私としてはついつい突っ込みたくなってしまうのだ。特にコンビニ物のご飯の質は本当に酷い。ぜひコンビニ各社の方々には品質改良に努めて頂きたい所だ。

 なんだか後半は愚痴のようになってしまったが、それだけカツ丼が魅力的だと言う事だ。上手に作られたカツ丼は食べた人の心に素晴らしい充実感を与えてくれる。高級料理でも特別な料理でもないが、食べるだけで安心出来る優しさと暖かさに溢れている。数多ある料理の中でも、カツ丼ほど完成度の高い料理は稀有だろう。これを読んだ皆様方も是非今夜はカツ丼を召し上がっては如何だろうか。2007年度のプロツアーシーズンも今日からスタートした事だし、カツ丼を食べてゲンを担ごうじゃありませんか。

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