プレイのあり方

2008年7月2日
一昨日から何やらネトヲチスレが盛り上がっていたようで。

彼の行為の是非やペナルティ云々については偉い人がさんざ書いてるので私が重ねて書くような事はありません。AMCで同様のケースが起こった場合も同様の処分が下されるでしょう。

私が思うに、彼は恐らく戦略上のミスプレイとルール上のミスプレイを混同してしまったのではないでしょうか。

彼が主張する通り、よりルールに精通している者が有利を得るのがMTGの基本です。
これは例えば2/3の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を《名も無き転置/Nameless Inversion》で除去しようとしたけど出来なかった。等のケースが挙げられます。

しかしこれはあくまでも全てのプレイが適正なルールの内に行われていると言う「戦略上のミスプレイ」についての話であり、「ルール上のミスプレイ」の処理をプレイヤー間で決定しても良いと言う事ではありません。

不正なプレイは巻き戻されるべきですが、どこまで巻き戻すのかを判断するのはジャッジであってプレイヤーではありません。このケースに限らず、異常の起こったゲームを正常に戻すのは全てジャッジの仕事なのです。

何かあったらとにかくその場ですぐにジャッジを呼ぶ。
これが全ての基本で、これさえ守れば滅多な事は起こりません。
お互いが楽しく正しくプレイするためにも、
プレイヤーはもっとジャッジをこき使うようにすべきですね。



以上がジャッジとしての考えですが、一プレイヤーとしても今回のようなケースはがっかりします。勝負はあくまでプレイスキルと時の運で決着すべきであり、相手のルールミスにつけこんであわよくば有利を得ようとする姿勢は実に浅ましいものです。日本選手権予選は競技レベルのトーナメントではありますが、それでもMTGは競技である前にゲームであるはずです。自分も相手もお互いに一日楽しく過ごそうとする姿勢を忘れて欲しくないですね。
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