東京ぐるめ紀行 練馬区大泉手打ちうどんエン座編
2005年12月19日 東京ぐるめ紀行 コメント (29)昨日はみんなでイグニス大泉学園店まで遊びに行ってきました。
色々と大規模な取引が行われ、25日のAMCが楽しみです。
さて、今日はその途中に寄ったうどん屋の話。
前々から知り合いに「ここは美味い!」と薦められていて、
その内行って見ようとは思っていたのですが、正直それほど
期待はしていませんでした。私は基本的にうどんよりも蕎麦が好きで、
蕎麦屋はちょくちょく通うのですが、うどん屋となると中々足を運びません。
入り口や内装はやや民芸調の作りになっていて、温かみを感じさせます。
対応してくれた女将さんの接客も良く、これだけでうどんに期待が持てます。
お冷は水ではなく麦茶になっていて、最初の一杯目以降はセルフサービス。
これはお店の繁盛振りを考えれば当然だと思います。
うどんには色々と種類があり、定番であるもり・かけ・釜揚げの他に
糧うどん等と言った、いかにも武蔵野うどんらしいメニューが並んでいます。
値段はどれも600円〜800円代にまとまっていて、高額になりがちな
蕎麦・饂飩業界においては非常に良心的な値段設定でした。
運ばれてきたうどんをみてまず驚いたのがその色とつや。
決して煌びやかな訳でも、華やかな訳でもないのに凛として佇む
姿は高貴とさえ感じさせます。ふわりと鼻をくすぐる小麦の香りは
一片の嫌味も泣く、朴訥にして純粋な風味を醸し出しています。
糧うどんのツユは甘口ですが、決して砂糖などでつけた安っぽい甘さ
ではありません。幾重にも幾重にも折り重なった出汁と出汁の織物が
舌の上でホロホロと溶けてゆくのはなんとも官能的です。
それに対して基本である釜揚げうどんのツユはキリッとした辛さを
どっしりと構えた出汁が受け止め、それでいて麺の風味を損ねない
名脇役としての存在感を確固としています。釜揚げうどんを頼むと
たまに妙に凝ったツユを出す店がありますが、釜揚げの本質は
麺の風味を純粋に味わう事なのだから、ユツはそれを引き立てる脇役に
終止すべきなのです。
大根おろしとその絞り汁をツユに混ぜた「おしぼり」は大根の風味が
プンと漂い、おろし好きにはたまらない出来となっています。
ただ胃腸がまだ完全には回復していなかったため、風味の強いおしぼりは
私の口には少し合いませんでした。次回はぜひ体調万全の時に試してみたいです。
私の中で白眉だったのは、なんと言ってもニボシで出汁を取った
焼豚うどんの汁です。関西風の黄金色の出汁は澄んでいて、一口飲むと
香りが口腔内から鼻へ抜けてゆき、もはや言葉を発する気になりません。
店主がどれほどうどんを愛し、大切に思っているのかがストレートに
表現された素晴らしい汁でした。
さらにこのお店は焼き豚も素晴らしいです。うどん屋なのに焼豚がある
と言うのも変な話ではありますが、そこはそれ、一口食べればそのような
考えは吹き飛んでしまうほどの美味しいさなのです。
じっくりと煮込まれた焼豚はホロリとしていながらもジューシーで、
添えられた針生姜と白髪葱が焼豚の旨味を一層引き立てます。
これがわずか600円で食べられるとあっては、半ば本気で引越しを
検討しかねません。
麺・出汁・汁すべてにおいて完璧以上のお店でした。
私がこれまでに食べてきたうどんの中では間違いなく最高のお店です。
近くにおいでの際は勿論の事、休日等はぜひここへ食べに行ってみて下さい。
きっとあなたの中でのうどん観が変化するはずです。
色々と大規模な取引が行われ、25日のAMCが楽しみです。
さて、今日はその途中に寄ったうどん屋の話。
前々から知り合いに「ここは美味い!」と薦められていて、
その内行って見ようとは思っていたのですが、正直それほど
期待はしていませんでした。私は基本的にうどんよりも蕎麦が好きで、
蕎麦屋はちょくちょく通うのですが、うどん屋となると中々足を運びません。
入り口や内装はやや民芸調の作りになっていて、温かみを感じさせます。
対応してくれた女将さんの接客も良く、これだけでうどんに期待が持てます。
お冷は水ではなく麦茶になっていて、最初の一杯目以降はセルフサービス。
これはお店の繁盛振りを考えれば当然だと思います。
うどんには色々と種類があり、定番であるもり・かけ・釜揚げの他に
糧うどん等と言った、いかにも武蔵野うどんらしいメニューが並んでいます。
値段はどれも600円〜800円代にまとまっていて、高額になりがちな
蕎麦・饂飩業界においては非常に良心的な値段設定でした。
運ばれてきたうどんをみてまず驚いたのがその色とつや。
決して煌びやかな訳でも、華やかな訳でもないのに凛として佇む
姿は高貴とさえ感じさせます。ふわりと鼻をくすぐる小麦の香りは
一片の嫌味も泣く、朴訥にして純粋な風味を醸し出しています。
糧うどんのツユは甘口ですが、決して砂糖などでつけた安っぽい甘さ
ではありません。幾重にも幾重にも折り重なった出汁と出汁の織物が
舌の上でホロホロと溶けてゆくのはなんとも官能的です。
それに対して基本である釜揚げうどんのツユはキリッとした辛さを
どっしりと構えた出汁が受け止め、それでいて麺の風味を損ねない
名脇役としての存在感を確固としています。釜揚げうどんを頼むと
たまに妙に凝ったツユを出す店がありますが、釜揚げの本質は
麺の風味を純粋に味わう事なのだから、ユツはそれを引き立てる脇役に
終止すべきなのです。
大根おろしとその絞り汁をツユに混ぜた「おしぼり」は大根の風味が
プンと漂い、おろし好きにはたまらない出来となっています。
ただ胃腸がまだ完全には回復していなかったため、風味の強いおしぼりは
私の口には少し合いませんでした。次回はぜひ体調万全の時に試してみたいです。
私の中で白眉だったのは、なんと言ってもニボシで出汁を取った
焼豚うどんの汁です。関西風の黄金色の出汁は澄んでいて、一口飲むと
香りが口腔内から鼻へ抜けてゆき、もはや言葉を発する気になりません。
店主がどれほどうどんを愛し、大切に思っているのかがストレートに
表現された素晴らしい汁でした。
さらにこのお店は焼き豚も素晴らしいです。うどん屋なのに焼豚がある
と言うのも変な話ではありますが、そこはそれ、一口食べればそのような
考えは吹き飛んでしまうほどの美味しいさなのです。
じっくりと煮込まれた焼豚はホロリとしていながらもジューシーで、
添えられた針生姜と白髪葱が焼豚の旨味を一層引き立てます。
これがわずか600円で食べられるとあっては、半ば本気で引越しを
検討しかねません。
麺・出汁・汁すべてにおいて完璧以上のお店でした。
私がこれまでに食べてきたうどんの中では間違いなく最高のお店です。
近くにおいでの際は勿論の事、休日等はぜひここへ食べに行ってみて下さい。
きっとあなたの中でのうどん観が変化するはずです。