《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》と言えばスタンダードのみならず、レガシーにおいても大人気のカードであるが、「頂点」を意味する「Zenith」と言う単語はゼニスではなくジーネと発音する事はよく知られている。
しかしその起源が古代中国にあったと言う事を知る者は少ない。

漢王朝時代、時の権力者である皇帝に対し面と向かって意見を言えたのは寺社仏閣に携わる者のみであった。
彼らはそれぞれの寺院において極秘の拳法を編み出しており、その秘拳を極めたものは1人で千の兵をも打倒する、文字通り一騎当千のもののふであった。
皇帝は幾度となく僧侶達に対して軍を派遣したが、それらは全て失敗に終わり、ついには皇帝自らが僧侶達に対して和平を求めるに至った。
その際に皇帝が授けた名が「頂点」であり、今日において全ての上を意味する「頂点」の語源となっているのである。
そしてこの概念が海外へ輸出される際、寺院の僧侶達こそが頂点であるとして「頂点=寺院」と言う説明分を同封したのだが、これが翻訳される際に読み方であると誤解され、「Jiine」すなわち「ジーネ」と呼ばれるようになったのだ。



民明書房刊「中国武術奇譚-アルファベットに隠された真実-」より抜粋

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