驚き桃の木山椒の木!

・構築済みと相場の話

構築済みデッキとは、言うなれば公式のシングルカード販売。
なので当然ながら相場に影響を与える事になる。

構築済みデッキの内容がその価格を大きく上回っている場合、下記のいずれかの状況が発生する。

1.価格は維持され、それに伴う形で内容物の相場が下がる
2.売り手が価格をつり上げ、内容に見合う値にする

では1と2の状況になるのはそれぞれどのようなケースだろうか?


1になるケース
「メーカー側が無制限に出荷し、需要と供給が釣り合うor供給が上回る場合」

売り手の最重要目的は高値で売ることではなく利益を出す事だ。
そのためには他の売り手とも競合する必要がある。
仮に定価2500円の構築済みに5000円分の価値があるとして、A店が5000円で売っているのならばB店は4500円で売る事が出来る。そうすればA店の客を奪う事が出来るし、利益も確保出来る。
となるとそれを見ていたC店は4000円で販売し、さらにD店は3500円で・・・と価格競争が起こる。
最終的には「これ以上値下げすると原価割れするので無理」と言うラインまで下がり、内容物の価値もそのラインまで強制的に引き下げられる。


2になるケース
「メーカー側が出荷数を制限し、需要が供給を上回る場合」

この場合、上記のような価格競争は殆ど発生しない。
在庫が限られているため、余所が安売りしたとしてもそれは一瞬の出来事であり、すぐに在庫切れとなる。
買い手は安い所から順番に買っていくが、5000円の価値がある物なので5000円までなら買っていく。
晴れて全ての店から在庫が無くなったとき、一番儲けたのは誰かと言えば・・・最後に5000円で売った店だ。
売り手は皆この事を理解しているので、この場合は定価が無視されて価値に見合う価格で横並びになる。


1の典型例は遊戯王ゴールドシリーズ2014※で、
2の典型例はモダンマスターズだろう。

※MTGに例えると、瞬唱、ヴェリアナ、トラフト、ギルラン、啓示、グリセルブランド等々がすべてコモンで再録されている全30種のエキスパンション。1パック150円。どこでも普通に買える。


今回のイベントデッキの内容を見るに、少なくとも2500円以上の価値があるのは確実だろう。
この価格がどのように推移していくかを観察するのも面白いかもしれない。

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