プレイヤーは正直であるべきなのか?
2013年1月3日 TCG全般 コメント (5)http://regiant.diarynote.jp/201301030009163753/
色々考えさせられる翻訳記事でした。
ここでポイントになるのは彼が正直に話した事で失格裁定を下された事。
もし彼が「相手のライフの推移なんて見てなかった」と主張すれば、おそらく失格裁定は下されず、コミュニケーションエラーとして処理されていた事だろう。
つまり、現状のルールは正直である事が不利益になる仕組みになっている。
「嘘をつくことを奨励している」と言う彼の主張はまさにその通りだ。
じゃあどうすれば良いんだろう?
現状のルールは上手に嘘をつくことを奨励している。なので「上手に嘘をつくこともテクニックである」と言うのであれば、現状維持で問題無い。
しかしあくまで正直である事を求めるのであれば、少なくとも正直である事がプレイヤーの不利益に繋がってはいけない。
正直である事がプラスに作用しなくてはならないし、それが無理だとしても最低限マイナスにはならないようにしなくてはいけない。
今回のケースで言えば、「あなたは虚偽の申告をする事で罰則無し裁定を得られたのに、正直に話してくれた。本来であれば失格に値する行為ではあるが、君の誠実さを考慮し今回はノーペナルティとする」とならなければいけない。
無論こうする事で新たなイカサマの手口が生まれる。あくどい事をやっておきながら、いざ取り調べの段になったら誠実であるフリをする事で、ペナルティを軽減しようとする輩が出てくるだろう。
さて、プレイヤーやジャッジはこの問題についてどう判断すべきなのだろう?
ちなみに俺個人の考えとしては、現状維持で問題無いと思っている。
ルールを作る上で最も重要なのは平等性だ。
ルールの精神と、その運用とは同じであるべきだ。
これは即ち、「ある行為をルールの精神は否定しており、ルール上禁止されているが、現実には違反者が一方的な利益を享受し、誠実である者が不利益を被る」と言う状態があってはならないと言う事だ。
ルールは守られてこそ意味がある。
つまり、ルールを作ると言う事は、同時に違反者を取り締まる仕組みも作ると言う事なのだ。
これは「取り締まれないのならばルールを作ってはいけない」と言い換える事が出来る。
これらをまとめると
誠実であれ → 誠実である事がプラスに働くルール
嘘つきであれ → 嘘つきである事がプラスに働くルール
この2パターンのいずれかを選択する事になる。
しかし、個人的には誠実である事がプラスに働くルール作りは出来ないと思う。
その人が真に誠実なのか否かを証明する術をジャッジは持っていない。
その人の証言、態度、これまでの経歴などから類推し、主観で決めつけるしかない。
なので悪用する余地が必ず残る。
「誠実である事がプラスに働くルール」が作れない以上、誠実であれと言う精神を採用する事は出来ない。
一方「嘘つきである事がプラスに働くルール」は現状正常に機能しているため、嘘つきであれと言う精神を採用する事は可能だ。
以上より、「ウィザーズは上手に嘘をつく事を奨励しており、その精神と現状のルールとは矛盾無く連動する。故に現状維持で問題は無い」と結論づけられる。
ここで重要なのは、ウィザーズは嘘をつく事を奨励しているが強制はしていないと言う事だ。
プレイヤーは常に誠実である事が出来る。無論それはトーナメントにおいて不利に働く要素だが、誠実である事を辞めさせる権利は誰にも無い。
なので誠実でありたいと言う人は損を承知で誠実であり続ければ良いのだ。
他でも無い俺自身もそうやって遊んでいる。
現役バリバリだった頃ならいざしらず、今ではコスい真似してまで勝とうと思わないし、普通に遊んで勝ったり負けたりしてればそれで良いと思っている。
それが災いしてペナルティ食らったとしても、その時はクソジャッジ踏んでアンラッキーぐらいに考えて打ち上げに繰り出せば良いのだ。
大切なのは、合理的思考と自我の2つをキッチリと持つ事だ。
ルールは合理的でなければいけない。
しかしそのルールに従う必要は無い。
この2点を前提とし、プレイヤーは上手に嘘をつくべきであると判断する。
長くなったのでまとめ
・MTGは嘘つきが推奨され、正直者が馬鹿を見るゲームである
・その上で、あえて正直で居る事は自由である
・故に、嘘をつく事で得られる有利と、正直で居る事で守られる己の意思とを秤に掛けた上で、各自が自由に判断すれば良い。
色々考えさせられる翻訳記事でした。
ここでポイントになるのは彼が正直に話した事で失格裁定を下された事。
もし彼が「相手のライフの推移なんて見てなかった」と主張すれば、おそらく失格裁定は下されず、コミュニケーションエラーとして処理されていた事だろう。
つまり、現状のルールは正直である事が不利益になる仕組みになっている。
「嘘をつくことを奨励している」と言う彼の主張はまさにその通りだ。
じゃあどうすれば良いんだろう?
現状のルールは上手に嘘をつくことを奨励している。なので「上手に嘘をつくこともテクニックである」と言うのであれば、現状維持で問題無い。
しかしあくまで正直である事を求めるのであれば、少なくとも正直である事がプレイヤーの不利益に繋がってはいけない。
正直である事がプラスに作用しなくてはならないし、それが無理だとしても最低限マイナスにはならないようにしなくてはいけない。
今回のケースで言えば、「あなたは虚偽の申告をする事で罰則無し裁定を得られたのに、正直に話してくれた。本来であれば失格に値する行為ではあるが、君の誠実さを考慮し今回はノーペナルティとする」とならなければいけない。
無論こうする事で新たなイカサマの手口が生まれる。あくどい事をやっておきながら、いざ取り調べの段になったら誠実であるフリをする事で、ペナルティを軽減しようとする輩が出てくるだろう。
さて、プレイヤーやジャッジはこの問題についてどう判断すべきなのだろう?
ちなみに俺個人の考えとしては、現状維持で問題無いと思っている。
ルールを作る上で最も重要なのは平等性だ。
ルールの精神と、その運用とは同じであるべきだ。
これは即ち、「ある行為をルールの精神は否定しており、ルール上禁止されているが、現実には違反者が一方的な利益を享受し、誠実である者が不利益を被る」と言う状態があってはならないと言う事だ。
ルールは守られてこそ意味がある。
つまり、ルールを作ると言う事は、同時に違反者を取り締まる仕組みも作ると言う事なのだ。
これは「取り締まれないのならばルールを作ってはいけない」と言い換える事が出来る。
これらをまとめると
誠実であれ → 誠実である事がプラスに働くルール
嘘つきであれ → 嘘つきである事がプラスに働くルール
この2パターンのいずれかを選択する事になる。
しかし、個人的には誠実である事がプラスに働くルール作りは出来ないと思う。
その人が真に誠実なのか否かを証明する術をジャッジは持っていない。
その人の証言、態度、これまでの経歴などから類推し、主観で決めつけるしかない。
なので悪用する余地が必ず残る。
「誠実である事がプラスに働くルール」が作れない以上、誠実であれと言う精神を採用する事は出来ない。
一方「嘘つきである事がプラスに働くルール」は現状正常に機能しているため、嘘つきであれと言う精神を採用する事は可能だ。
以上より、「ウィザーズは上手に嘘をつく事を奨励しており、その精神と現状のルールとは矛盾無く連動する。故に現状維持で問題は無い」と結論づけられる。
ここで重要なのは、ウィザーズは嘘をつく事を奨励しているが強制はしていないと言う事だ。
プレイヤーは常に誠実である事が出来る。無論それはトーナメントにおいて不利に働く要素だが、誠実である事を辞めさせる権利は誰にも無い。
なので誠実でありたいと言う人は損を承知で誠実であり続ければ良いのだ。
他でも無い俺自身もそうやって遊んでいる。
現役バリバリだった頃ならいざしらず、今ではコスい真似してまで勝とうと思わないし、普通に遊んで勝ったり負けたりしてればそれで良いと思っている。
それが災いしてペナルティ食らったとしても、その時はクソジャッジ踏んでアンラッキーぐらいに考えて打ち上げに繰り出せば良いのだ。
大切なのは、合理的思考と自我の2つをキッチリと持つ事だ。
ルールは合理的でなければいけない。
しかしそのルールに従う必要は無い。
この2点を前提とし、プレイヤーは上手に嘘をつくべきであると判断する。
長くなったのでまとめ
・MTGは嘘つきが推奨され、正直者が馬鹿を見るゲームである
・その上で、あえて正直で居る事は自由である
・故に、嘘をつく事で得られる有利と、正直で居る事で守られる己の意思とを秤に掛けた上で、各自が自由に判断すれば良い。
コメント
あ、ジャッキー・リーは女の子ですよ?
マジかーwww ジャッキーチェンみたいなの想像してたwww
画期的な素晴らしいルールだと思ったんですけどねー。