GP神戸レガシー考察
2008年8月4日コメント (7)参加者77人だからスイスドロー7回戦。
これにベスト8のシングルエリミを加えて10回戦だったのかな?
優勝準優勝以外のデッキも見たいので皆ガンガンレポしてくだしぃ。
さて、決勝に残ったのがスレショだったのでチェックしてみる。
1:優勝した赤スレショ
BtBや不毛の大地を警戒して基本土地を増やしているのは良いとして、それをフェッチするフェッチランドの選別が気になる。
山、森、《Taiga》と選択しているのだから《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》4枚+青フェッチ3枚と言う構成にした方が自然に思うのだけれど何か理由があるのかな?
クリーチャーの構成は熊を切ったドラゴン型。3マナフライヤーでなく《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon》を採用しているのはより中長期的な試合展開プランを考えての事だろう。
熊無しで4マナまで確実に伸ばすためには基本土地が必須であり、赤スレショであるにも関わらず基本土地が多めに採用されている事にも合理性が感じられる。(赤スレショの場合森と島さえ確保できれば血染めの月はほぼ無意味なので、他のスレショ程基本土地の確保に気を使う必要は無かったりする。)
スペルの部分を見ても押し切る戦略より捌く戦略に重きを置いているのが良く分かる。
スペルは普通の赤スレショだが、《撤廃/Repeal》と《不忠の糸/Threads of Disloyalty》がやはり目を引く。
マナの運用がカツカツなスレショにとってマナの軽さと言うのはほぼ全ての状況においてカードアドバンテージより優先される。
それでもなお撤廃を使うパターンとして想定されうる対象は《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》だが、クリーチャーの構成が十分に爆薬をケアしており、その上《もみ消し/Stifle》まで採用しているのだから他のカードでも良いような気はする。
不忠の糸はスレショの海を想定した上での選択だろう。
《墓忍び/Tombstalker》をケアできない事を除けばほぼ万能なカードだと言える。
(そう言えば前述の撤廃では墓忍びも対処できない。墓忍びはスレショにとって相当致命的なカードのはずだが、使われないと言うメタゲームだったのだろうか?)
最後にサイドボードだ。
4枚ずつ投入されている《水流破/Hydroblast》と《紅蓮破/Pyroblast》が目を引くが、紅蓮破はともかく水流破を赤スレショで採用する意味がどれだけあるかは疑問だ。
水流破で対処するカードの代表格は《血染めの月/Blood Moon》、《月の大魔術師/Magus of the Moon》、《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》、《発展の代価/Price of Progress》辺りのカードだが、代価はデッキの構造的にケアしやすく、メイガスとラッキーを除去する手段はメインに十分ある。
月を壊すのならより汎用性の高い《クローサの掌握/Krosan Grip》なり《帰化/Naturalize》なりを選ぶ方がベターな気がするのだがどうなのだろうか。
《紅蓮地獄/Pyroclasm》の数が少なく、《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》に至っては不採用と言うこのサイドボードは非常に尖ったものだ。
尖った構成は有利不利が極端に出てくるので、優勝を狙うのならば悪くない選択肢なのかもしれない。
2:準優勝の白スレショ
土地構成はこちらも特殊地形対策を強く意識した構成になっている。フェッチランドの選び方も含めて白スレショにおける鉄板構成だと言えるだろう。
クリーチャー選択も赤スレショと同じで、展開力よりも突破力を重視している。《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》3枚はかなり勇気のいる選択だが、マナさえ確保できればこれほど心強いカードは無いのも事実だ。
スペルを見るとこちらでも《もみ消し/Stifle》が採用されている。明らかに《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》がケアできている構成なのにも関わらずもみ消しを採用する理由がどこにあるのかは謎だが、もしかしたら自分と同じような構成のスレショ相手に4マナまで到達させないための手段なのかもしれない。
けどそれなら《不毛の大地/Wasteland》でもいいような・・・うーん。
他のカードは非常にスマートな選択をしている。
《呪文嵌め/Spell Snare》はテンポで押し切るスレショでは弱いカードだが、このようなどっしり構えるスレショならば非常に優秀なカードだ。
サイドボードの構成もバランスが良く、より平均値に近い構成になっている。
《クローサの掌握/Krosan Grip》に加えて《解呪/Disenchant》が採用されているのも致命的なエンチャント・アーティファクトの多い今の環境では納得出来るものだし、ラッキーを除去する手段がソープロしかない白スレショでは《青霊破/Blue Elemental Blast》の採用も妥当なものになる。
(ちなみになぜ白スレショでは《帰化/Naturalize》でなく《解呪/Disenchant》を選ぶのかと言うと、フェッチランドの構成上、平地をサーチ出来る機会の方が多いからだ。)
赤スレショと違い相手の《闇の腹心/Dark Confidant》に手を焼くデッキなので《精神支配/Mind Harness》でなく《不忠の糸/Threads of Disloyalty》でもよかったとは思うが、それ以外は特に穴の見えない良いサイドボードだと思う。
あー、こうして見てるとレガシーやりたくなってくるなぁw
今月のLMCは31日だし、夢屋レガシーも16日。今週末に何もないんだよなー(´;ω;`)
LMCヴィンテージに顔を出したらレガシーも遊べないかしら?
これにベスト8のシングルエリミを加えて10回戦だったのかな?
優勝準優勝以外のデッキも見たいので皆ガンガンレポしてくだしぃ。
さて、決勝に残ったのがスレショだったのでチェックしてみる。
1:優勝した赤スレショ
BtBや不毛の大地を警戒して基本土地を増やしているのは良いとして、それをフェッチするフェッチランドの選別が気になる。
山、森、《Taiga》と選択しているのだから《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》4枚+青フェッチ3枚と言う構成にした方が自然に思うのだけれど何か理由があるのかな?
クリーチャーの構成は熊を切ったドラゴン型。3マナフライヤーでなく《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon》を採用しているのはより中長期的な試合展開プランを考えての事だろう。
熊無しで4マナまで確実に伸ばすためには基本土地が必須であり、赤スレショであるにも関わらず基本土地が多めに採用されている事にも合理性が感じられる。(赤スレショの場合森と島さえ確保できれば血染めの月はほぼ無意味なので、他のスレショ程基本土地の確保に気を使う必要は無かったりする。)
スペルの部分を見ても押し切る戦略より捌く戦略に重きを置いているのが良く分かる。
スペルは普通の赤スレショだが、《撤廃/Repeal》と《不忠の糸/Threads of Disloyalty》がやはり目を引く。
マナの運用がカツカツなスレショにとってマナの軽さと言うのはほぼ全ての状況においてカードアドバンテージより優先される。
それでもなお撤廃を使うパターンとして想定されうる対象は《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》だが、クリーチャーの構成が十分に爆薬をケアしており、その上《もみ消し/Stifle》まで採用しているのだから他のカードでも良いような気はする。
不忠の糸はスレショの海を想定した上での選択だろう。
《墓忍び/Tombstalker》をケアできない事を除けばほぼ万能なカードだと言える。
(そう言えば前述の撤廃では墓忍びも対処できない。墓忍びはスレショにとって相当致命的なカードのはずだが、使われないと言うメタゲームだったのだろうか?)
最後にサイドボードだ。
4枚ずつ投入されている《水流破/Hydroblast》と《紅蓮破/Pyroblast》が目を引くが、紅蓮破はともかく水流破を赤スレショで採用する意味がどれだけあるかは疑問だ。
水流破で対処するカードの代表格は《血染めの月/Blood Moon》、《月の大魔術師/Magus of the Moon》、《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》、《発展の代価/Price of Progress》辺りのカードだが、代価はデッキの構造的にケアしやすく、メイガスとラッキーを除去する手段はメインに十分ある。
月を壊すのならより汎用性の高い《クローサの掌握/Krosan Grip》なり《帰化/Naturalize》なりを選ぶ方がベターな気がするのだがどうなのだろうか。
《紅蓮地獄/Pyroclasm》の数が少なく、《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》に至っては不採用と言うこのサイドボードは非常に尖ったものだ。
尖った構成は有利不利が極端に出てくるので、優勝を狙うのならば悪くない選択肢なのかもしれない。
2:準優勝の白スレショ
土地構成はこちらも特殊地形対策を強く意識した構成になっている。フェッチランドの選び方も含めて白スレショにおける鉄板構成だと言えるだろう。
クリーチャー選択も赤スレショと同じで、展開力よりも突破力を重視している。《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》3枚はかなり勇気のいる選択だが、マナさえ確保できればこれほど心強いカードは無いのも事実だ。
スペルを見るとこちらでも《もみ消し/Stifle》が採用されている。明らかに《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》がケアできている構成なのにも関わらずもみ消しを採用する理由がどこにあるのかは謎だが、もしかしたら自分と同じような構成のスレショ相手に4マナまで到達させないための手段なのかもしれない。
けどそれなら《不毛の大地/Wasteland》でもいいような・・・うーん。
他のカードは非常にスマートな選択をしている。
《呪文嵌め/Spell Snare》はテンポで押し切るスレショでは弱いカードだが、このようなどっしり構えるスレショならば非常に優秀なカードだ。
サイドボードの構成もバランスが良く、より平均値に近い構成になっている。
《クローサの掌握/Krosan Grip》に加えて《解呪/Disenchant》が採用されているのも致命的なエンチャント・アーティファクトの多い今の環境では納得出来るものだし、ラッキーを除去する手段がソープロしかない白スレショでは《青霊破/Blue Elemental Blast》の採用も妥当なものになる。
(ちなみになぜ白スレショでは《帰化/Naturalize》でなく《解呪/Disenchant》を選ぶのかと言うと、フェッチランドの構成上、平地をサーチ出来る機会の方が多いからだ。)
赤スレショと違い相手の《闇の腹心/Dark Confidant》に手を焼くデッキなので《精神支配/Mind Harness》でなく《不忠の糸/Threads of Disloyalty》でもよかったとは思うが、それ以外は特に穴の見えない良いサイドボードだと思う。
あー、こうして見てるとレガシーやりたくなってくるなぁw
今月のLMCは31日だし、夢屋レガシーも16日。今週末に何もないんだよなー(´;ω;`)
LMCヴィンテージに顔を出したらレガシーも遊べないかしら?
コメント
行為、爆薬合計6枚なんてデッキも多い上に不毛の大地、フェッチランド相手にも十分仕事をする。
それにベルチャー等ストームデッキを無視するべきではないのでは?
《水流破/Hydroblast》についても同様で、何枚サイドに入っていても損するカードではない。
赤いデッキにメインで十分ケアできる構成なら《水流破/Hydroblast》で勝利をより磐石なものにできるとも考えられます。
赤メインのメタデッキにゴブリン、ドラゴン(と一応ベルチャー)と数も多いので有用なカードかと・・・
自分なら墓地対策入れますが。
あと撮影係りお願いしたいんだぜ
スレショに限らず、強いデッキってのは「とりあえず仕事はする」「損はしない」と言ったレベルのカードが入る物じゃないと思うんよね。
>ゆとり
そうな。
あと、例のエンチャントは試す価値あるかもw
でも、相手の「不忠の糸」や「精神支配」考えたらバウンスの方が有効かなぁ?
逆にアンチスレショな有力デッキって一体?
アカデミーの廃墟+爆薬が一番イヤだ
逆にもみ消しより仕事してくれるユーティリティな軽量カードは何という話になると思います。
少なくとも現状でベターということなのでは?
マナ域散らせば爆薬をケアできるとありますが、やはり最良は爆薬をカウンターもしくはもみ消してクロックを落とさないことだと思います。