昨日のAMCでやや込み入ったケースが発生したため、それに対する私の判断をまとめておきます。
1:確認された事実
当事者及びギャラリーからの事情聴取を総合的に判断し、今回のケースにおいて以下の事実があったものと判断した。
プレイヤーAがプレイヤーBの墓地にある《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を対象に《根絶/Extirpate》をプレイ。しかしプレイヤーBのライブラリーを見る際に、(スリーブの色が同じだったため)誤ってプレイヤーA自身のライブラリーを手に取り、一番下にあるカードを確認した時点でプレイヤーAはそれに気づく。プレイヤーBの指摘によりプレイヤーAは自身のデッキをシャッフルするが、その後《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》によってライブラリートップが積み込まれていた事を思い出し、その時点でギャラリーがジャッジコールを行う。
なお、シャッフルする前の言動に関してA、B両名の意見に齟齬が発生しており、A、Bどちらかが虚偽の申請をした可能性は否定できない。しかしギャラリーから事情聴取をしても確定的な情報は得られず、両者の意見を裏付ける事が不可能であったため、両者共に十分な意思疎通を図らなかった物だと判断した。
2:ペナルティ
上記の事実に基づき、下記のペナルティを出した。
プレイヤーAに対するペナルティ
「ジャッジを介入させずにトラブルを解消しようとした事」注意
「プレイミス−軽度(余計なカードを見た事)」注意(累積で警告)
プレイヤーBに対するペナルティ
「ジャッジを介入させずにトラブルを解消しようとした事」注意
3:今回のケースに関する意見
直前に認定トーナメントにおけるジャッジの重要性を書いたのにも関わらず、今回のようなケースが発生してしまった事は残念と言うより他に無い。
トーナメント中に発生したトラブルは全てジャッジの手によって処理されるべきであり、プレイヤーとギャラリーはそれを最大限にサポートする義務があると言う事を今一度確認して頂きたい。
AMCにおいてプレイミスに対するペナルティが著しく軽い事は周知である物と思うが、これはAMCがカジュアルなトーナメントであるからと言うだけではなく、ペナルティを恐れてジャッジコールを躊躇うような事が無い様にと言う意味合いもあるのだ。
特に今回のような意見の齟齬が発生した場合、事情聴取の内容如何によっては「ジャッジに対する虚偽の申請」に該当する事になり、そうなればDQPを出すより他に選択肢は存在しない。以前にも書いたように、AMCは過去いずれかの大会でDQPを受けた事のある人間の参加を認めていない。つまりAMCにおけるDQPはAMCからの永久追放と同義である。
つまらないミスでそのような悲劇を生み出さないためにも、プレイヤー諸氏には「トラブルが発生したら即座にジャッジを呼ぶ」「ジャッジには最大限協力的な姿勢を取り、決して嘘は付かない」と言う二つをしっかりと守っていただきたい。またギャラリー諸氏においても、おかしいなと感じた場合は即座にジャッジコールをして頂きたい。
AMCを今後も皆にとって楽しい場であり続けさせるためにも、参加者諸氏のご協力をお願いします。
1:確認された事実
当事者及びギャラリーからの事情聴取を総合的に判断し、今回のケースにおいて以下の事実があったものと判断した。
プレイヤーAがプレイヤーBの墓地にある《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を対象に《根絶/Extirpate》をプレイ。しかしプレイヤーBのライブラリーを見る際に、(スリーブの色が同じだったため)誤ってプレイヤーA自身のライブラリーを手に取り、一番下にあるカードを確認した時点でプレイヤーAはそれに気づく。プレイヤーBの指摘によりプレイヤーAは自身のデッキをシャッフルするが、その後《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》によってライブラリートップが積み込まれていた事を思い出し、その時点でギャラリーがジャッジコールを行う。
なお、シャッフルする前の言動に関してA、B両名の意見に齟齬が発生しており、A、Bどちらかが虚偽の申請をした可能性は否定できない。しかしギャラリーから事情聴取をしても確定的な情報は得られず、両者の意見を裏付ける事が不可能であったため、両者共に十分な意思疎通を図らなかった物だと判断した。
2:ペナルティ
上記の事実に基づき、下記のペナルティを出した。
プレイヤーAに対するペナルティ
「ジャッジを介入させずにトラブルを解消しようとした事」注意
「プレイミス−軽度(余計なカードを見た事)」注意(累積で警告)
プレイヤーBに対するペナルティ
「ジャッジを介入させずにトラブルを解消しようとした事」注意
3:今回のケースに関する意見
直前に認定トーナメントにおけるジャッジの重要性を書いたのにも関わらず、今回のようなケースが発生してしまった事は残念と言うより他に無い。
トーナメント中に発生したトラブルは全てジャッジの手によって処理されるべきであり、プレイヤーとギャラリーはそれを最大限にサポートする義務があると言う事を今一度確認して頂きたい。
AMCにおいてプレイミスに対するペナルティが著しく軽い事は周知である物と思うが、これはAMCがカジュアルなトーナメントであるからと言うだけではなく、ペナルティを恐れてジャッジコールを躊躇うような事が無い様にと言う意味合いもあるのだ。
特に今回のような意見の齟齬が発生した場合、事情聴取の内容如何によっては「ジャッジに対する虚偽の申請」に該当する事になり、そうなればDQPを出すより他に選択肢は存在しない。以前にも書いたように、AMCは過去いずれかの大会でDQPを受けた事のある人間の参加を認めていない。つまりAMCにおけるDQPはAMCからの永久追放と同義である。
つまらないミスでそのような悲劇を生み出さないためにも、プレイヤー諸氏には「トラブルが発生したら即座にジャッジを呼ぶ」「ジャッジには最大限協力的な姿勢を取り、決して嘘は付かない」と言う二つをしっかりと守っていただきたい。またギャラリー諸氏においても、おかしいなと感じた場合は即座にジャッジコールをして頂きたい。
AMCを今後も皆にとって楽しい場であり続けさせるためにも、参加者諸氏のご協力をお願いします。
コメント
この後ゲームはどのように続行されたのでしょうか。
はい、たしかに今回はゲームロスの裁定を出しませんでした。
独楽がライブラリートップに存在していたと言う点に関してはプレイヤーAB両者およびギャラリーから確認を取っていましたので事実であると判断し、ヘッドジャッジ裁量によってライブラリーをリシャッフルし、トップに独楽を置いた状態でゲームを再開させました。
ライブラリーが修復不可能な状態になった場合、ペナルティ・ガイドラインに従えばゲームロスの裁定が妥当ですが、AMCと言うトーナメントの理念と、両者の合意によってデッキをシャッフルしたと言う事実から、プレイヤーAにのみゲームロスの裁定を出すのは不適切であると私が判断し、今回の裁定を出すに至った次第です。
無論このようなミスは繰り返されるべきではありませんし、繰り返すような事があれば当然ペナルティは重くなります。ですが初犯のミスに関しては、その行為に悪意が介在しない限りは極力ペナルティを抑えると言うのがAMCのポリシーです。
※
逆にジャッジを呼ばなかった事に対してのペナルティは軽すぎたと反省しています。文中にもありますように、ミスに対してペナルティが軽い理由はジャッジをもっと積極的に呼んで欲しいからです。ですので、今後同様の事があればペナルティはもっと重くなるであろうと考えます。