さてさて、今日もいってまいりました。
昨日は気持ちが先走って開場と同時に会場入りしたのですが、
案外ヒマをもてあましてしまったので今日はゆっくり会場入り。
待ち時間もそこそこに開演しました。

・・・・いきなりの「修二会」「夢しだれ」「飛梅」の3連打は
びっくりしました。どれもこれもオオトリ常連の歌なのにw
この三曲は「奈良三部作」と呼ばれているもので、さだまさし氏の
歌の中でも特に人気のあるものです。

修二会(しゅにえ、と読みます)は二月に東大寺で行われる行事で、
奈良を代表するイベントです。さだまさし氏は作詞にあたり東大寺へ
何度も足を運び、実際にお水取りや韃靼の様子を見学したそうです。
夜空に燃え上がる松明の火を見上げつつ、別れた恋人を青衣の女人に
例える歌詞は圧巻の一言で、仏教で禁とされている4を除いた
1、2、3、5拍子のリズムで奏でられるメロディは聞くものを虜にします。

夢しだれの舞台は法隆寺の夢殿が舞台となっています。
修二会と同じく失恋を歌ったものですが、こちらは別れた女性を
妓芸天女に例えています。さだまさし氏は「夢」と言う言葉を多用
しますが、斑鳩に枝垂れる桜を「夢しだれ」と名づけるセンスには
ただただ言葉を失うばかりです。

飛梅はかの有名な菅原道真公がモデルとなっています。
大宰府へ左遷される事となった道真は、自分の愛した梅の木に
「東風(こち)吹かば 臭いおこせよ 梅の花 主無しとて 春な忘れぞ」
と言う歌を詠みました。さだまさし氏はこれを引用し、

東風(ひがしかぜ)吹けば 東風(こち)吹かば 君は
どこかで思い起こしてくれるだろうか 

と言う詩を書いています。かつて道真が愛してやまなかった
梅の木に例え、別れた恋人へ向かって悲しく語りかけています。
題名である「飛梅(とびうめ)」はその梅の木が春になって
大宰府まで飛んできたと言う伝説から取られています。

その後も名曲が続きます。
「惜春」「桐の花」「つゆのあとさき」はどれも春の終わりを
歌ったもので、特に「つゆのあとさき」は屈指の名作と呼ばれています。
私だけでなく周りの人も「今日のまっさんは飛ばしてるなぁ」と
驚いてしまいました。(まっさんは今年で53歳になりますw)

さて、その後は昨日に引き続き吉田政美さんがゲスト出演し、
グレープ時代の名曲を5曲披露してくれました。中でも
「蝉時雨」はその激しいリズムの中にたしかに蝉の鳴き声を
感じることのできる名曲で、吉田さんはこの日のために
相当練習を重ねたのだと思います。

さて、その後も良い曲が続き、いよいよトリと言うところで
またまた爆弾三連発。
「天然色の化石」「防人の歌」「遥かなるクリスマス」の三曲は
聞く人に命の大切さ、生きるとはどういう事なのかを感じさせてくれます。

そしてアンコール(今回は「もうこれで最後!」と言いながらも
三回もアンコールにこたえてくれました)は待ちに待った
「風に立つライオン」「まほろば」「黄昏迄」の三曲。
他の曲が劣るわけではありませんが、私の中でこの三つは
別格で、もはや私が書くような駄文であらわせるものではありません。
いつもまっさんが言っている事、右手に元気、左手に勇気をもって
今日を楽しく精一杯生きようと思わせてくれる名曲です。

第一部(昨日)3時間、第二部(今日)3時間半と言う
長丁場のコンサートでしたが、あっという間に終わってしまいました。
まっさん、これからもどうか元気で歌い続けてください。
3456回記念コンサートも忘れずに開いてくださいねw

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